ぼくたちのナチュラルハイ!

健常者は見ちゃだめ!ぜったい!

第16話 「マイパワー!」

 

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2011年。

 

リーチ☆フェアラート制裁後の話である。

 

 

:「 あ! シャーク先輩っ…!! 」

 

 

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<<  ダンデライアン☆スモール  >>

 

 

マウス :「 バカっ…! 声でけえよ…! 」

 

マウス :「 ここ カードショップん中だぞ? 」

 

 

ダンデライアン :「 シャーク先輩ファイル見せてよっ! 」

 

 

マウス :「 って言った最中から・・ 」

 

マウス :「 何回もその呼び方やめろっつっただろーが 」

 

マウス :「 おめーに見せても意味ねーし! 」

 

 

ダンデライアン :「 なんで? シャークできないから? 」

 

 

マウス :「 だから…! 」

 

マウス :「 声でけえっつってんだろ…!(汗) 」

 

 

ダンデライアン :「 あっ! これちょーだいよっ! 」

 

 

マウス :「 あ? どれだ? 」

 

 

ダンデライアン :「 ダムド使いたいから貰っとくねっ! 」

 

 

マウス :「 って… 」

 

マウス :「 てめー! それ米版のシクじゃねーかよ! 」

 

マウス :「 ざけんじゃねーぞこのクソガキィ…! 」

 

 

ダンデライアン :「 えーーーーー。 」

 

ダンデライアン :「 シャーク先輩 ケチぃ~。 」

 

 

マウス :「 ケチで結構・だ! 」

 

マウス :「 それにおめーもシャーカーだろーが! 」

 

マウス :「 人のことシャーク呼ばわりすんのはやめろ! 」

 

 

ダンデライアン :「 だからシャーク先輩って… 」

 

ダンデライアン :「 ちゃんと「先輩」つけてんじゃんっ! 」

 

 

マウス :「 あー、もういい。何でもねーよ・・・ 」

 

 

: 「 おー。これはこれは。 」

 

: 「 随分とお高いカードばかり入ってそうなファイル…! 」

 

 

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<<  オッフル☆ナダム  >>

 

 

マウス :「 あ? 」

 

 

マウス・・・( !!? )

 

マウス・・・( こ、こいつ…! )

 

 

マウス :「 見ますか? 」

 

 

ナダム :「 拝見させていただきましょう。 」

 

 

ナダム :「 ふむふむ( ファイルを見ながら ) 」

 

 

ナダム :「 ところで 」

 

ナダム :「 知っていますよ? 」

 

ナダム :「 リーチ✩フェアラートの件。 」

 

ナダム :「 なかなか面白いことを。 」

 

 

マウス :「 結局最後は・・ 」

 

 

 

回想

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リーチ宅。

 

ピーンポーン! ( インターホン )

 

 

マウス :「 出てこないな 」

 

マウス :「 だが明かりはついている 」

 

 

ピーンポーン!

 

 

マウス :「 ん? 」

 

マウス :「 明かりが消えた…! 」

 

 

マウス・・・( いるのに出てこない )

 

マウス・・・( でも明かりは消す )

 

マウス・・・( 出るつもりがないなら、 )

 

マウス・・・( わざわざ明かりを消す必要はない )

 

マウス・・・( そのまま居留守をしていればいいはず…! )

 

マウス・・・( 明かりを消すということは、 )

 

マウス・・・( 意図的に中にいることを示しているようなもの…! )

 

マウス・・・( 何のために? )

 

マウス・・・( !!? )

 

マウス・・・( 準備か…!! )

 

 

マウス :「 ダンデライアン…! 」

 

マウス :「 一旦扉から距離をとる 」

 

 

マウスとダンデライアンはリーチ宅の扉から数メートルほど距離を置く。

 

 

マウス :「 おまえはそこで隠れていろ 」

 

 

バコォォン!

 

 

マウス :「 ! 」

 

 

リーチ :「 ハァ ハァ… 」

 

 

扉の前には刃物を持ったリーチの姿が。

 

 

ダンデライアン・・・( ガク ガクっ・・ )

 

 

マウス :「 ダンデライアン・・ 」

 

 

リーチは勢いよく扉を閉め、鍵をかける。

 

 

マウス・・・( ブチィ…! )

 

 

ドォォン!

 

 

マウスはリーチ宅の扉へ飛び蹴りをする。

 

 

マウス :「 出てこい…!! リーチ…! 」

 

 

マウス・・・( 明かりは消えたまま・・ )

 

マウス・・・( 幼いダンデライアンを使い、 )

 

マウス・・・( 盗まれた被害者を装ってもらう予定だったが、 )

 

マウス・・・( バレたなら仕方ない )

 

マウス・・・( もうリーチからは搾取できない…! )

 

 

ダンデライアン :「 は、刃物持ってたよぉ…? 」

 

 

マウス :「 わかっている 」

 

マウス :「 どの道 交渉の余地はない 」

 

マウス :「 帰ろう 」

 

 

2人はリーチ宅を後にし、歩いている途中。

 

 

マウス :「 ん? 」

 

 

ノーサイレン・ノーライトのパトカーが、

 

マウス、ダンデライアンとすれ違う。

 

 

マウス :「 フフっ 」

 

マウス :「 リーチか笑 」

 

 

パトカーはリーチ宅のアパートの駐車場へ入る。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

回想終わり。

 

 

 

ナダム :「 ハッハッハ…!! 」

 

ナダム :「 これは良い話を。 」

 

 

マウス :「 話題を変えましょう 」

 

マウス :「 聞きたいことがあります 」

 

 

ナダム :「 なんなりと。 」

 

 

マウス :「 トレードで入手したカード。 」

 

マウス :「 いつもどうやって捌いていますか? 」

 

 

ナダム :「 買取がメイン。 」

 

ナダム :「 楽ですよ? 」

 

 

マウス :「 買取以外の手段は? 」

 

 

ナダム :「 対人・ですね。 」

 

 

マウス :「 もしそれ以外の方法があったとしたら? 」

 

 

ナダム :「 内容次第では是非手を出してみたいところ。 」

 

 

マウス :「 単刀直入に言うと、 」

 

マウス :「 私は未成年です 」

 

マウス :「 ショーケースを月ごとにレンタルして、 」

 

マウス :「 カードを販売することができるサービスがあります 」

 

マウス :「 しかし20を超えないと契約することができません 」

 

 

ナダム :「 ふむ。 」

 

ナダム :「 つまりは、20を超えているわたしに 」

 

ナダム :「 代理契約をしてもらいたいと? 」

 

 

マウス :「 いかにも 」

 

 

ナダム :「 いいでしょう 」

 

ナダム :「 興味があります 」

 

ナダム :「 わたし自身もそこを利用することができるのなら、 」

 

ナダム :「 こちらにも利があります 」

 

 

ナダム・・・( 買取だと、どの店舗でも )

 

ナダム・・・( 売りたくない値段を提示されることがある )

 

ナダム・・・( そのせいで売らずに )

 

ナダム・・・( 溜ってしまっているカードもある )

 

ナダム・・・( かといい、 )

 

ナダム・・・( オークションは一件一件のやり取りを )

 

ナダム・・・( しなければならず、わたくしには不向き )

 

ナダム・・・( それらを気にすることなく )

 

ナダム・・・( 捌くことができるのであれば魅力的。 )

 

ナダム・・・( 代理くらいならしてあげましょう )

 

 

ナダム・・・( それにこの少年の持つカードファイル。 )

 

ナダム・・・( いやぁ~ )

 

ナダム・・・( コレクター心をくすぐられちゃいますねぇ~。 )

 

ナダム・・・( 英語版、アジア版…! )

 

ナダム・・・( どれもフルレアリティに近いカードが、 )

 

ナダム・・・( ファイルにずらりと並んでいるではないか…! )

 

ナダム・・・( 強欲で謙虚なウツボのシークレットレア。 )

 

ナダム・・・( 現在のレートは1枚15000。 )

 

ナダム・・・( これが9ポケに9枚、次のページにもずらり。 )

 

ナダム・・・( ダークアームドゥドゥラゴンのシークレットも )

 

ナダム・・・( いいですねぇ~ )

 

ナダム・・・( これはなんとも、びゅーてぃほー♪ )

 

ナダム・・・( よくここまで成長したものです )

 

 

ナダム・・・( あわよくばこのカードファイル…! )

 

ナダム・・・( このわたくしが買収してさしあげますよぉ…!! )

 

 

 

マウス :「 ショーケースについて一通り説明しておきます 」

 

マウス :「 まず、月ごとにレンタル料を払う必要があります 」

 

マウス :「 場所によって金額は異なりますが、 」

 

マウス :「 月に5000円程度と考えていただければ、 」

 

マウス :「 問題ありません 」

 

マウス :「 次に。 」

 

マウス :「 契約期間についてです 」

 

マウス :「 一ヵ月、二ヵ月、三ヵ月から 」

 

マウス :「 選択することができ、 」

 

マウス :「 最大で1ケースにつき三ヵ月まで契約が可能です 」

 

マウス :「 もちろん1人あたり、 」

 

マウス :「 複数のショーケースを契約することができます 」

 

マウス :「 ショーケースはビルのように、 」

 

マウス :「 下から上までで4つほど重なっている状態で、 」

 

マウス :「 下のケースと上のケースは 」

 

マウス :「 客が見づらいためお勧めできません 」

 

マウス :「 その分、真ん中の2つと比べて、 」

 

マウス :「 レンタル料は安いですが、 」

 

マウス :「 レンタル料の差を気にするよりも 」

 

マウス :「 場所を優先したほうが明らかに売れやすいと言えます 」

 

 

マウス :「 次に委託販売についてです 」

 

マウス :「 ショーケースに入る分まで 」

 

マウス :「 売りたいものを置くことができます 」

 

マウス :「 金額は全て自分で設定することができますが、 」

 

マウス :「 値札は自分でつける必要があります 」

 

 

マウス :「 最後です。 」

 

マウス :「 ショーケースのレンタル料に加え、 」

 

マウス :「 委託販売している商品が売れたら、 」

 

マウス :「 その金額から15%を手数料として自動的に引かれます 」

 

 

マウス :「 こちらが行う必要があるのは、 」

 

マウス :「 ショーケースの場所を指定し、契約すること 」

 

マウス :「 自身で値札をつけた商品をそのケースに置くこと 」

 

マウス :「 契約期間内であれば何度でも補充することができるので、 」

 

マウス :「 定期的に売れ行きを確認・値段変更・補充を行うこと 」

 

マウス :「 契約期間の終了が近くなったら清算しに行くこと 」

 

マウス :「 以上です 」

 

マウス :「 他は全てショーケース側がやってくれます 」

 

 

ナダム :「 ふむ。 」

 

ナダム :「 おおよそは理解しました。 」

 

ナダム :「 とくに問題はないでしょう。 」

 

 

マウス :「 なら連絡先を交換しましょう 」

 

 

ナダム :「 こちらの都合の良い日時が決まり次第、 」

 

ナダム :「 わたくしから連絡しましょう 」

 

 

 

数日後。

 

ナダムから着信。

 

 

マウス :「 はい。 」

 

マウス :「 日時の連絡でしょうか? 」

 

 

ナダム :「 それもそうなのですが、 」

 

ナダム :「 こちらから1つ提案があります 」

 

 

マウス・・・( 提案? )

 

 

マウス :「 続けてください 」

 

 

ナダム :「 現時点の話では、 」

 

ナダム :「 わたくしはわたくしのケースを借り、 」

 

ナダム :「 わたくしのカードのみを置く。 」

 

ナダム :「 君のケースはわたくしが代わりに借り、 」

 

ナダム :「 君のカードのみを置く。 」

 

ナダム :「 このように、わたくしと君とで 」

 

ナダム :「 ショーケースを完全に分けるということで 」

 

ナダム :「 理解しています 」

 

ナダム :「 わたくしのカードと君のカードを 」

 

ナダム :「 同じケースに入れてしまうと 」

 

ナダム :「 清算が困難になるからです 」

 

 

マウス :「 こちらも同様の認識でいます 」

 

 

ナダム :「 わたくしとしては、 」

 

ナダム :「 わたくしのカードと君のカードを 」

 

ナダム :「 同じケースに入れて委託販売したいと考えています 」

 

 

マウス :「 ? 」

 

 

ナダム :「 互いに同じカードを置くとき、 」

 

ナダム :「 どうしても金額に差が生まれてしまいます 」

 

ナダム :「 予め、わたくしと君とで値段を合せるように 」

 

ナダム :「 打ち合せることは可能だとは思いますが、 」

 

ナダム :「 それだと互いに全てのカードの値段を 」

 

ナダム :「 事前に確認する必要があり、 」

 

ナダム :「 多少の手間となってしまいます 」

 

ナダム :「 それに加えて、 」

 

ナダム :「 仮に今のが実現したとしても、 」

 

ナダム :「 他の人が我々が置いているカードと 」

 

ナダム :「 同じカードを置く場合、または既に置いている場合、 」

 

ナダム :「 我々より安くする可能性が非常に高いです 」

 

ナダム :「 その場合、わたくしのカードについては、 」

 

ナダム :「 わたくしの独断ですぐに値段を下げることができますが、 」

 

ナダム :「 君のカードについてはすぐに対応することができません 」

 

ナダム :「 こちらの判断で君のカードの値段を 」

 

ナダム :「 勝手に下げるわけにはいかない、というのと、 」

 

ナダム :「 値段を下げるにしても、 」

 

ナダム :「 必ず君に確認する必要があるからです 」

 

ナダム :「 値段を上げる場合でも同じことが言えるでしょう 」

 

ナダム :「 定期的にショーケースへ行くとはいえ、 」

 

ナダム :「 毎日のように行けるわけではありません 」

 

ナダム :「 なら、わたくしがショーケースへ行く際、 」

 

ナダム :「 必ず君が来る、と言ったとしても、 」

 

ナダム :「 おそらく100%は実現しないでしょう 」

 

ナダム :「 そちらにも予定があります 」

 

ナダム :「 わたくしが急きょ行きたいと思った場合、 」

 

ナダム :「 今から行くから来て、と 」

 

ナダム :「 君に連絡をしたとしても、 」

 

ナダム :「 おそらくそちらは来れないかと思います 」

 

ナダム :「 例えば、わたくしがショーケースへ行くのが、 」

 

ナダム :「 一ヵ月に2回だとします 」

 

ナダム :「 そちらが来れなかった日を差し引くと、 」

 

ナダム :「 わたくしと君がショーケースで会うことができるのは 」

 

ナダム :「 一ヵ月に1回ということになります 」

 

ナダム :「 このようにショーケースで 」

 

ナダム :「 会うことができる日が限定されてしまうと 」

 

ナダム :「 そちらにとって不利であり、 」

 

ナダム :「 不公平になってしまいます 」

 

ナダム :「 そちらが来れなかった日に 」

 

ナダム :「 おそらくわたくしは自分のカードの値段を 」

 

ナダム :「 他の人の置き値と比べてから、下げるかと思います 」

 

ナダム :「 そのタイミングで君のカードの値段も下げるべきか、を 」

 

ナダム :「 君に連絡したとしても、 」

 

ナダム :「 返事が遅ければ、わたくしは帰宅してしまいますし、 」

 

ナダム :「 その連絡をすること自体が、 」

 

ナダム :「 わたくしの立場からすると現実的ではありません 」

 

ナダム :「 つまり、非常に簡単な表現をしますと、 」

 

ナダム :「 現時点の話のままでは、 」

 

ナダム :「 互いに「自由」がきかない、ということです 」

 

 

ナダム :「 なので、わたくしが君のカードを、 」

 

ナダム :「 買い取ってしまえば良いと考えています 」

 

ナダム :「 そのほうがそちらにとっても 」

 

ナダム :「 良い話であると思いますし、 」

 

ナダム :「 これは互いに「自由」がきく方法でもあります 」

 

ナダム :「 わたくしはわたくしの行きたいタイミングで、 」

 

ナダム :「 ショーケースへ行くことができ、 」

 

ナダム :「 ケースもわたくし専用と君専用とで分ける必要もなく、 」

 

ナダム :「 値段も好きに決めることができます 」

 

ナダム :「 つまり全てが自由です 」

 

 

マウス・・・( オレからカードを買うこと以外はなァ笑。 )

 

 

ナダム :「 もちろん、君のカードは、 」

 

ナダム :「 ショーケースで売りたい金額設定で問題ありません 」

 

ナダム :「 明らかに異常な金額提示をされない限り、 」

 

ナダム :「 その値段でわたくしが買取ります 」

 

 

マウス :「 確認ですが、 」

 

マウス :「 そちらがショーケースを続けている限り、 」

 

マウス :「 私からカードを買い続けるという認識で 」

 

マウス :「 よろしいでしょうか? 」

 

 

ナダム :「 いかにも。 」

 

ナダム :「 そちらから買い取ったカードも、 」

 

ナダム :「 スムーズに売れていくと推測しています 」

 

ナダム :「 溜っていくだけ、とは考えていません 」

 

ナダム :「 それにショーケースに出す値段を決めるのは 」

 

ナダム :「 わたくしです 」

 

ナダム :「 そこに差額が生まれれば、 」

 

ナダム :「 そちらから買い取ったカードで 」

 

ナダム :「 損してしまうものがあったとしても、 」

 

ナダム :「 得をするものもあるので、 」

 

ナダム :「 うまくバランスをとれるでしょう 」

 

 

マウス・・・( それはどうだろうねぇ~笑。 )

 

 

マウス :「 わかりました 」

 

マウス :「 そちらの提案通りでこちらも問題ありません 」

 

マウス :「 ところでケース代についてですが、 」

 

マウス :「 私はかかった分の半分を払えれば良いでしょうか? 」

 

 

ナダム :「 いいえ。結構です 」

 

ナダム :「 わたくしはあくまでも 」

 

ナダム :「 そちらからカードを買取るという立場です 」

 

ナダム :「 代理ではありますが、 」

 

ナダム :「 本来の形である代理とは異なるためです 」

 

 

マウス :「 いえ、それだと申し訳ないので、 」

 

マウス :「 半分は受け取ってください 」

 

マウス :「 この話がなければ、 」

 

マウス :「 そちらが私からカードを買取るという話は 」

 

マウス :「 そもそも存在していません 」

 

 

マウス・・・( この男はおそらく誠実 )

 

マウス・・・( 簡単に裏切るようなマネはしないだろう )

 

マウス・・・( かと言って裏切りやすい状況を作るのは好ましくない )

 

マウス・・・( ナダムが買取りたくないと思ったとき、 )

 

マウス・・・( その説得に )

 

マウス・・・( こちらがケース代を一切払ってないことを )

 

マウス・・・( 利用してくるのは間違いないだろう )

 

マウス・・・( だから半分払う )

 

マウス・・・( これは絶対に受け取ってもらう必要がある )

 

マウス・・・( もしナダムが買取りたくないと交渉してきたら )

 

マウス・・・( 逆に半分ケース代を払っているとこちらが主張できる )

 

マウス・・・( 仮に返すと言われた場合でも )

 

マウス・・・( 受け取りを拒否すればいい )

 

マウス・・・( おそらくここでナダムは諦めるだろう )

 

マウス・・・( 少なからずこちらが半分払った契約期間中は )

 

マウス・・・( 買い続けるしかない、という )

 

マウス・・・( 選択をとらざるをえなくなるだろう )

 

マウス・・・( 逆に言えば、 )

 

マウス・・・( こちらが半分払っている契約期間が終了すれば )

 

マウス・・・( ナダムはこちらにたいして )

 

マウス・・・( 今後買い取らないことについての )

 

マウス・・・( 交渉がしやすくなる )

 

マウス・・・( だからそれまでは買い続ける可能性が高くなる )

 

マウス・・・( どの道、半分払うことにこしたことはない )

 

 

ナダム :「 ふむ。 」

 

ナダム :「 それなら半分いただこう 」

 

 

マウス :「 それではいつからスタートしますか? 」

 

マウス :「 ショーケースを契約する際、 」

 

マウス :「 私もいたほうが良いでしょう 」

 

マウス :「 意外と店内は広いので、 」

 

マウス :「 真ん中のケースを契約できても、 」

 

マウス :「 その場所がそもそも悪いことがあります 」

 

マウス :「 どのあたりにあるケースを契約すれば良いかなど、 」

 

マウス :「 私がいればアドバイスすることができます 」

 

 

ナダム :「 確かにそのほうが良いかと思います 」

 

ナダム :「 それでは今週の日曜日でどうでしょう? 」

 

 

マウス :「 問題ありません 」

 

マウス :「 集合はアキパにしましょう 」

 

 

 

日曜日。

 

アキパ。

 

ポークスにて。

 

 

マウス :「 それではさっそく… 」

 

マウス :「 まずはこのケースです 」

 

マウス :「 ここは店員に聞いたところ、 」

 

マウス :「 あと10日ほどで契約が終了になる上に、 」

 

マウス :「 契約の予約もされていないとのことなので、 」

 

マウス :「 今予約すれば10日ほど待つだけで使用可能です 」

 

 

ナダム :「 契約の予約ができるとは。 」

 

 

マウス :「 申し訳ありません 」

 

マウス :「 すっかり伝え忘れていました 」

 

マウス :「 しかしここは場所が良い上に、 」

 

マウス :「 10日後にはすぐに使えます 」

 

 

ナダム :「 契約の予約という存在に、 」

 

ナダム :「 最大で1ケースの契約が三ヵ月まで。 」

 

ナダム :「 つまり相当人気であると。 」

 

ナダム :「 それほどに売れるというわけですな。 」

 

 

マウス :「 故に良い場所なら 」

 

マウス :「 数ヵ月先に終了するショーケースでも 」

 

マウス :「 予約しておくことにこしたことはありません 」

 

マウス :「 10日後から使えるケースも三ヵ月後には 」

 

マウス :「 使えなくなります 」

 

マウス :「 というのは、 」

 

マウス :「 自身が契約したケースに自分で次の予約をすることは 」

 

マウス :「 できません 」

 

マウス :「 独占は認めないということでしょう 」

 

 

ナダム :「 ふむ。 」

 

ナダム :「 なるほど。 」

 

ナダム :「 なら三ヵ月後くらいから使用できるケースは勿論、 」

 

ナダム :「 二ヵ月後くらいから使用できるケースも 」

 

ナダム :「 予約しておきましょうか。 」

 

 

マウス・・・( かかったなァ笑 )

 

マウス・・・( 予約でもケース代は )

 

マウス・・・( 今日払わなければならない )

 

マウス・・・( もちろん、ナダムが途中から )

 

マウス・・・( 買取拒否をする想定だが、 )

 

マウス・・・( だとして )

 

マウス・・・( 三ヵ月間しか売り続けられないのは )

 

マウス・・・( 冷静に考えてちょーもったいないじゃなーい?笑 )

 

マウス・・・( 三ヵ月後から使用できるケースも )

 

マウス・・・( いま予約させてしまえば )

 

マウス・・・( 実質六ヶ月間、 )

 

マウス・・・( ナダムに売り続けることができるってわけ笑 )

 

マウス・・・( 裏切れば即制裁♪ )

 

マウス・・・( “ 約束 ” さえ先にさせちゃえば )

 

マウス・・・( こっちの勝ち♬ )

 

マウス・・・( これ常識♩ )

 

マウス・・・( あぁ~。見たいねぇ~。 )

 

マウス・・・( 早く見せてくれよォ・・ )

 

マウス・・・( その平常が崩れて乱れる姿を・・・ )

 

 

マウス :「 お願いします 」

 

 

ナダム :「 的確なアドバイスに感謝します 」

 

 

マウス :「 それと、 」

 

マウス :「 日本語版のカードは 」

 

マウス :「 他より徹底的に安く置いたほうがいいです 」

 

マウス :「 そうすれば回転率が良くなる上に、 」

 

マウス :「 注目されやすいケースになります 」

 

マウス :「 ショーケース全体を見る限り、 」

 

マウス :「 日本語版のカードが最も多いですが、 」

 

マウス :「 割高のものが多いイメージです 」

 

マウス :「 それに品揃えが悪いショーケースもそれなりにあります 」

 

マウス :「 日本語版については 」

 

マウス :「 ほぼ全てを通常レートで置くだけで 」

 

マウス :「 ここでは安く置いたことになります 」

 

マウス :「 ただし英語版やアジア版に関しては、 」

 

マウス :「 ボッタクリ価格で置くことをお勧めします 」

 

マウス :「 相場の倍近くでも売れるカードが多々あります 」

 

マウス :「 例えば、カオス・ソーチャラーのウルトラです 」

 

マウス :「 これは相場は4000ほどですが、 」

 

マウス :「 ここだと7980でも売れます 」

 

マウス :「 海外版は単純に出回りが少ないのもありますが、 」

 

マウス :「 ポークスのケースにもあまり置かれません 」

 

マウス :「 一部海外版専門のバイヤーのケースがありますが、 」

 

マウス :「 それもボッタクリレートがほとんどです 」

 

マウス :「 それでも売れるんでしょう 」

 

マウス :「 さらに海外版を取り扱うカードショップも 」

 

マウス :「 ほぼ全てがボッタクリレートです 」

 

マウス :「 アキパ近辺はとくにです 」

 

マウス :「 つまりそれより安く置くか、 」

 

マウス :「 アキパ近辺にすらないカードに関しては、 」

 

マウス :「 もれなくボッタクリ価格でも売れるということになります 」

 

 

ナダム :「 カードを売るには最適の場所のようで。 」

 

ナダム :「 参考にさせていただきますよ…! 」

 

 

マウス :「 ショーケースは常に見栄えが大事です 」

 

マウス :「 品揃えが良いにこしたことはありません…! 」

 

マウス :「 必要なのはカードの供給です 」

 

マウス :「 そこは私に任せてください…! 」

 

マウス :「 そちらが独自で回収してくるカードと、 」

 

マウス :「 私の供給力があれば、何の問題もないでしょう 」

 

マウス :「 全力で回収してきますよ…! 」

 

 

ナダム :「 それは心強い…! 」

 

ナダム :「 ではさっそく「予約」を。 」

 

 

 

マウス・・・( こ、これがボーナスゲームってやつぅ~?笑 )

 

マウス・・・( いいねぇ~。 )

 

マウス・・・( いいよォ・・ )

 

マウス・・・( ぼくは何1つとして嘘をついていない )

 

マウス・・・( その上、ナダムをうまくコントロールできている )

 

マウス・・・( さあ、そのまま操られなさい…! )

 

マウス・・・( 当初から的確なことを言っていれば、 )

 

マウス・・・( 人は自然に信用するんですぅ笑 )

 

マウス・・・( だからね・・ )

 

マウス・・・( いずれ間違ったことを正当化しても )

 

マウス・・・( それが通ってしまうようになるんですよォ~笑 )

 

マウス・・・( わかりますかぁ~?? )

 

マウス・・・( 洗脳ですよ 洗脳ぉ~!!! )

 

 

マウス・・・( 楽しみだなぁ~♩ )

 

マウス・・・( この先どうなるのか… )

 

マウス・・・( 本当に・・ )

 

マウス・・・( ニタァ… )

 

 

 

 

 

   - 第16話 「マイパワー!」 -

 

 

 

 

 

ナダム :「 それではさっそく 」

 

ナダム :「 カードを拝見させていただきましょうか 」

 

 

マウス :「 はい。 」

 

マウス :「 最初なので安めのカードがメインです 」

 

マウス :「 というよりかは、 」

 

マウス :「 代理で置いてもらう予定だったカードが多いでしょう 」

 

マウス :「 本来ショーケースでは、 」

 

マウス :「 このように1枚あたり100円~200円程度のカードを 」

 

マウス :「 大量に置きつつ、 」

 

マウス :「 それ以上の値段で売れるカードは 」

 

マウス :「 ケースの壁にはりつけ、 」

 

マウス :「 一部海外版のカードなどでボッタくるのが主流です 」

 

 

マウス・・・( まーゴミカードを最初に処分したいだけなんだが?笑 )

 

 

ナダム :「 ふむ。 」

 

 

マウス :「 では電卓で計算していきましょう 」

 

マウス :「 私がそれぞれのカードの値段を順に提示していきます 」

 

マウス :「 とくに問題がなければ 」

 

マウス :「 同じカードの枚数を数えた上で 」

 

マウス :「 その数字を足していきます 」

 

 

ナダム :「 それでよろしいでしょう 」

 

 

マウス :「 では始めます 」

 

マウス :「 まずは王宮のオフーレカードです 」

 

マウス :「 こちらは180円で置く予定でしたが、 」

 

マウス :「 100円を提示します 」

 

 

ナダム :「 問題なし・ですな 」

 

 

マウス :「 46枚ありますので4600を足しておきます 」

 

 

ナダム :「 ふむ 」

 

 

マウス :「 次は、 」

 

マウス :「 奈落のオットシアーナ 」

 

マウス :「 380円で置く予定でしたが300円を提示します 」

 

 

ナダム :「 よろしいでしょう 」

 

 

マウス :「 49枚ありますので14700を足しておきます 」

 

 

ナダム :「 ふむふむ ( うなずきながら ) 」

 

 

マウス :「 ここで提案なのですが、 」

 

マウス :「 時間短縮のため、 」

 

マウス :「 こちらで全て計算してしまってもよろしいでしょうか? 」

 

マウス :「 勿論、先程のような感覚で値段を決めています 」

 

マウス :「 合計金額が出れば、 」

 

マウス :「 おおよそ何のカードがいくらで計算されたか 」

 

マウス :「 後ほど確認することができると思います 」

 

マウス :「 ですので、 」

 

マウス :「 おそらく、そちらに納得していただける値段かと。 」

 

 

ナダム :「 お任せしましょう 」

 

ナダム :「 電卓に打ちこんでいくなら、 」

 

ナダム :「 大まかには、 」

 

ナダム :「 いくらで計算しているのかわかるでしょう 」

 

 

マウス :「 ありがとうございます 」

 

マウス :「 1000 … 」

 

マウス :「 5000 … 」

 

マウス :「 6000 ... 」

 

マウス :「 4000 … 」

 

 

 

マウス・・・( というわけで計算詐欺ができちゃうわけよォー笑 )

 

マウス・・・( もぉーん ほんとアドなんだからぁーーん! )

 

マウス・・・( いちいち値段提示すんのほんっと疲れるのよねぇー )

 

マウス・・・( だからぁー 値段提示しなくていいしぃー )

 

マウス・・・( 計算詐欺もできるしぃー もぉーパクアトっ♡ )

 

マウス・・・( てかこいつバカぁあ? )

 

マウス・・・( マジちょろすぎなんだけどぉ~w )

 

マウス・・・( 大まかには )

 

マウス・・・( いくらで計算しているのかわかるでしょう! )

 

マウス・・・( とかw )

 

マウス・・・( 絶対わかってないよねぇ~笑 )

 

マウス・・・( バレてもミスった言えばいいしぃ~? )

 

マウス・・・( ちょーやり得じゃーーーん笑 )

 

マウス・・・( はい、へそくり乱舞♡ )

 

マウス・・・( よよん♡ よん♡ よよよん♡♡ )

 

マウス・・・( ブラボーーーっ♬ )

 

 

 

マウス :「 合計金額ですが28万と2800円です 」

 

 

ナダム :「 その金額なら今渡すことができます 」

 

 

マウスはナダムから28万2800円を受け取る。

 

 

 

マウス: 「 2828笑 」 < ニヤニヤ >

 

 

マウス・・・( 金を受け取ったからではない )

 

マウス・・・( こいつが金を払ったことにだ )

 

マウス・・・( ここまで来て ようやく ようやく )

 

マウス・・・( 1つの段階を踏んだのだから )

 

マウス・・・( 嬉しくてたまらないねぇ・・ )

 

マウス・・・( ここからだよ・・ )

 

 

 

ナダム :「 君の海外版のカードファイル 」

 

ナダム :「 いいですよねぇえ 」

 

ナダム :「 いつもそれを見ながら 」

 

ナダム :「 そうやってニヤけていると見受ける 」

 

 

マウス :「 はっ… 」

 

 

ナダム :「 隠さなくていいんですよォオ 」

 

ナダム :「 わたくし、 」

 

ナダム :「 実はその海外版のカードファイルに 」

 

ナダム :「 興味がありましてねぇ 」

 

 

マウス・・・( そっちか・・ )

 

 

ナダム :「 できれば譲っていただきたい 」

 

 

 

ナダム・・・( ヨダレが垂れてしまいますねぇ~ )

 

ナダム・・・( あれだけ綺麗に揃っている、 )

 

ナダム・・・( 海外版のカードファイルなど見たことがない…! )

 

ナダム・・・( 欲しいですねぇ~ 欲しいですよォ~ )

 

ナダム・・・( わたくしはそれを毎日かかさず見てニヤけたい )

 

ナダム・・・( それが心の癒しとなるのです…! )

 

ナダム・・・( それがカードにたいする愛…!! )

 

ナダム・・・( コレクション意欲というものなのです…!!! )

 

ナダム・・・( どうしても ほ、欲しい…!! )

 

ナダム・・・( だから少年よ )

 

ナダム・・・( 不要なカードを買取って機嫌をうかがっているのだよ )

 

ナダム・・・( さあ出しなさい! )

 

ナダム・・・( わたくしにそのカードファイルを…! )

 

ナダム・・・( 君のコレクションを…! )

 

ナダム・・・( 全て…!! )

 

ナダム・・・( 買い取って差し上げますよォオ!!! )

 

ナダム・・・( これが大人の力なのです )

 

ナダム・・・( 何より人が大事にしているコレクションを )

 

ナダム・・・( 金の力で奪い取るほど、 )

 

ナダム・・・( 気持ちの良い話はありませんよォ…! )

 

ナダム・・・( ゲっ ゲっ ゲッヒッヒッヒッヒッヒッヒ…!! )

 

 

マウス・・・( なるほど )

 

マウス・・・( そういうことだったか笑 )

 

マウス・・・( 予想外にも程があるな・・ )

 

マウス・・・( まさかボクの海外版のカードファイルが欲しいとは笑 )

 

マウス・・・( ま それを利用しない理由なんてないよね )

 

マウス・・・( ボクが海外版のファイルを出さないとわかれば、 )

 

マウス・・・( もしかしたら彼は )

 

マウス・・・( ボクからカードを買わなくなるかもしれない )

 

マウス・・・( なら、海外版のファイルを出すと濁しつつ、 )

 

マウス・・・( それ以外のカードを売り続ければ良い…! )

 

マウス・・・( しかしそれは時間の問題… )

 

マウス・・・( 良いでしょう )

 

マウス・・・( タイミングを見計らって )

 

マウス・・・( 譲ってあげようじゃありませんか…! )

 

マウス・・・( 条件付きでねぇ笑 )